名勝「高田松原」の倒木松を「大日如来坐像」として再生する取り組みについて
2011年3月11日、未曾有の大震災により東北各地に甚大な被害が発生しました。この震災と津波により、70,000本をこえる松林・名勝「高田松原」(岩手県陸前高田市)の松が、一本を残し全て流されたというニュースが飛び込んできました。
『学校として何かできることはないか』
そこで動いたのは京都伝統工芸大学校仏像彫刻専攻の先生と学生達。これまでに台風23号で倒れた「天橋立の松林」(京都府宮津市)の松を使った「文殊菩薩像」や「千手観音像」等を制作した実績もあり、この「高田松原」の松を使って何かを作ろう!と決めました。
丁度この頃、清水寺(京都市)から「大日如来坐像」制作の依頼があり、これだ!これをあの松を使って彫ろう!という想いが湧き上がりました。清水寺からは「材料はヒノキで」という指定がありましたが、本校の想いを伝えたところ、高田松原の倒木松の使用を快諾。陸前高田市をはじめ各関係団体の協力も得られ、専門機関による検査もおこない安全を確認。そしていよいよこのプロジェクトが動き出しました。
まずは、松を加工し、寄せ木で大日如来坐像の基となる形を制作。その原形を持って、8月27日・28日に行われた「陸前高田市復興イベント」に参加。現地の人々に”ひとりひとノミ”入れていただいた後、制作は本格的にスタートしました。
完成予定は震災から1年後の2012年3月11日。その後は清水寺境内の塔頭・真福寺の大日堂にご本尊として奉納安置される予定です。
ここでは制作過程を写真で追っていきます。
完成に近づいていく様子を楽しみにご覧下さい。